2020.02.12
【スペシャル対談】クリエイティブ力を磨き、会社の色を発信する
当社は戦略的PRにおいて、数々の名TV 番組やイベントなどをプロデュースしてきた経験を持つおちまさと氏を社外CBO(Chief Branding Officer = チーフ・ブランディング・オフィサー)として迎え入れ、ブランディングを強化していくことになりました。
そこで、今回の契約締結の背景から今後の取組、どのような方向性で会社が変わっていくのか、おちまさと氏、代表取締役社長 河端、取締役 尾久に語っていただきました。
おちまさと氏 プロフィール
1965年生まれ。プロデューサー。これまで数多くの人気番組から企業ブランディングまで多岐にわたり活躍。 ジャンルを超えた様々な企業のCBO・顧問などを務める。
本格的にブランディング強化をスタート。
―おちまさと氏を社外CBO(チーフ・ブランディング・オフィサー)としてお願いした背景は?
尾久:おちさんとは、おちさんがプロデュースするイベント「イクメンオブザイヤー」に4年ほど前からママスタでも一緒にお取り組みさせていただいていて、そこでのご縁でお付き合いをさせて頂くようになりました。会食の時におちさんが数々の企業ブランディングにおいても活躍されているというお話を聞いて、当社でも20周年を迎え企業ブランディングをより強化していきたいというタイミングでもあったので、ぜひ協力いただきたいと思いご相談させて頂きました。
河端:当社はコーポレート全体、各プロダクトを対外的にどう伝えていくかのブランディングやクライアントに対しての企画力が弱いという課題があるため、今後そこを強化していくことが大事だと考えています。おちさんは、数々の名TV番組やイベントにおいて、人の心にどう伝えるかを企画して数々のヒットを作ってきた方なので、この機会にお願いしたいと思いました。
―今回、このような依頼をされたときのお気持ちは?
おち氏:「ぜひ」という感じでした。実はIT企業、アパレル企業、行政など数々の企業ブランディングに携わっています。 僕の企画やプロデュースでインタースペースさんのお手伝いができたらいいなと思っています。
一気通貫して、会社を一つの言葉でまとめる。
―今、具体的にどのような話し合いをされているのでしょう。
尾久:打ち合わせは、月2回、各回2時間で時間をかけてブレストして進めています。
まず、おちさんには各プロダクト単位で会っていただき、サービス概要の説明や課題感などをブレストしながら、コーポレート全体像を把握してもらうことを意識しています。
おち氏:インタースペースさんはママスタ、4MEEE、ソトコト、Welnomi、レコトリなど本当に山ほどの面白いサービスを運営されていると思いますが、多くのサービスがあるなかでも一気通貫して会社を一つの言葉で伝えられるようにしていきたいです。まずは各プロダクトのメンバーの方と順にお会いしていますが、みなさんとても素直で、色々なことを相談していただけるので有難いですね。極端な話、 CBOに就任させていただいてからはもう身内だと思っています(笑)なので、小さなことから大きなことまでなんでも話を聞きたいですし、ユーザー目線でぶっちゃけて話をしたいなと思っています。
多様性の時代におけるPRで、変わるもの変わらないもの。
―企業ブランディングを成功させるポイントを教えてください。
おち氏:企業との信頼を得ていくことだと思います。私は「企画」が仕事で、それは環境設定だと思っています。なので、私が「こう!」と決めてゴリゴリ進めるのではなく、企業の意向を聞いて元々もっている素材を引き出すことが役目ですね。
尾久:それこそ今って多様性の時代で、PRの仕方、情報の出し方一つで受け取り方が人によってバラバラで、表現一つ間違えると炎上しちゃったりするじゃないですか。昔はなかったコンプライアンス問題もあって、今PRや企画の表現って難しくなってきていると思うんですよね。
おち氏:それでも普遍的なことは変わっていないと思います。やはり、企画した内容がユーザーに「無視された」が一番辛いです。例えば、番組でもPRでも一定の論争がないとやる意味がないと考えているので、私は昔から賛否50:50を目標に意識して企画しています。
ただ普遍性と同時に柔軟性も大事だと思っています。インターネットが普及した今、変わらないといけないことも当然あります。でもこだわりは捨ててはいけないと思うんです。昔はTVのクイズ番組で“回答者が間違えたらヘリコプターが落ちる”という企画を面白いだろうと思ってやってみたら高い視聴率がとれたり(笑)今は今の時代のやり方で企業ブランディングを始め、世の中が気づきざわつくというこだわりは持ち続けたいですね。
企画で「まさか」を創出していく。
―企画する上で、こだわっていることは何ですか。
おち氏:常に企画のストーリーの“振り幅”を考えています。例えば、ディズニーの物語は主人公がマイナス100の状態から始まり、1時間半でプラス100のハッピーエンドに転じるという不幸から幸福への振り幅がすごいんですよね。こういった“振り幅”のある企画は人の心を動かすことができると思っています。
この歳になっても、日々「まさか」の連続です。今までも「まさか」の創出をずっとしてきていますし、その振り幅のある「まさか」を創ることが僕のこだわりかもしれません。
―今後、おちさんがインタースペースでやっていきたいことは何ですか。
おち氏: 私は、企画をする上で“ポジティブシンキングとネガティブシミュレーション” を意識しています。実は結構石橋を叩くタイプですが、プランニングするときはガンガンいきます。ぜひ、小さいことから大きいことまでみなさんとご一緒にやらせていただきたいと考えています。それこそ、「ここのフォント何色にするの?」っていう細かい話も大好きです(笑)それもブランディングだと思いますし、そういったことにも携えたら嬉しいです。
クリエイティブ力を磨き、会社の色を発信する。
―当社がおちさんに期待することは何ですか。
尾久:プロダクトサイドでいうと、私もこの業界に20年近く携わってきましたがIT産業を更に活性化させて貢献していきたいと思っています。メディアの変遷があるなかで、過去のTVCMやTV番組では記憶に残るものはあってもWEBにおいては印象に残るものが少ないと感じています。理由としては、4マス媒体と比較して一つ一つの企画に対しての深堀が弱いことが挙げられると考えています。今後、デジタルメディアが主流になっていくなかで、最終的に人の心を動かすのはUI、UXと企画の両軸のクリエイティブ力だと思っています。よりクリエイティブ力を強化し、おちさんとの取組の中で、世界中に話題性を喚起できるような企画やコンテンツをインタースペース社から発信していければと考えています。
河端:会社全体としては、最終的に「インタースペースってこうだよねって」という会社の色をつけたいです。そう対外的に思われることで、働く社員にとっての誇りにも繋がると思うんですよね。せっかくおちさんと一緒にお取り組みさせていただくので、今までになかった、サプライズを創出できたらと思っています。
おち氏:まずは河端さんにスカイダイビングやってもらうCMでもつくりましょうか(笑)
というのは冗談ですが、長いお付き合いさせていただければと思います。みなさんよろしくお願いします。