2021.08.04
コロナの影響で大きく変化した、マレーシアにおけるデジタルマーケティングの実情とは。
グループ子会社であるInterspace Digital Malaysiaは、2018年12月に設立し、インドネシア、タイ、ベトナム、シンガポールにつづき、東南アジアで5ヶ国目の進出となります。昨今、マレーシアはインターネット利用率が人口の89.6%を超え、EC市場は4,000億ドル規模に達しています。(statista調べ)
現在のマレーシアのマーケット状況や、Interspace Digital Malaysiaについてマレーシア支社を支える広告主チームリーダーのWinnieさんと媒体チームリーダーのZuyyinさんにインタビューしました!
■マレーシア市場について
今、インターネット広告市場規は、MYR219,570,000(52,049,331ドル)で、アフィリエイト市場規模はデジタルマーケ市場の5%前後となっております。
ここ数年で、アフィリエイト広告を利用する広告主の層が広がり、いわゆるナショナルクライアントであるAirasiaや大手携帯電話キャリアによる出稿が行われるなど、盛り上がりを見せています。
媒体側のトレンドとしては、IGをはじめとしたソーシャルメディアの流行に乗った媒体増加があり、多くの国民にとってアフィリエイトがより身近な存在となってきています。
コロナの影響により広告主はマーケティング活動に対して、費用対効果を以前よりも強く求めるようになってきており、そのために TVや看板などのオフライン広告よりもデジタルマーケティングへ、認知主軸のブランディングマーケティングよりもパフォーマンスマーケティングへ、そしてさらに費用対効果の高いアフィリエイトマーケティングなどのデジタルマーケティングに対する関心が高まってきています。
INTERVIEW
左) INTERSPACE DIGITAL MALAYSIA SDN. BHD.
Associate Director, Publisher Accounts
Zuyyin Juhari
右)INTERSPACE DIGITAL MALAYSIA SDN. BHD.
Senior Manager, Advertiser Accounts
Winnie Chew
コロナの影響で、費用対効果の高いアフィリエイト広告が注目されるように
―マレーシアにおけるデジタル広告市場とアフィリエイト市場について教えてください
Winnie:マレーシアでは、オンラインビジネスにおいてSEO、SEM、ソーシャルメディア広告などのデジタル広告の認知度が高く、ネット広告の予算のほとんどがこれらに使われています。
アフィリエイトマーケティングにおいても2年前と比較すると状況は良くなってきています。特にコロナ禍により、オフラインからオンラインにビジネスを転換するビジネスオーナーが増え、現在のマーケティングに加えて、より多くのオンラインマーケティングの機会を探していて、アフィリエイトマーケティングについての問い合わせや質問が増えています。
しかし、広告主はビジネスをオフラインからオンラインにシフトしたばかりであるため、アフィリエイト広告に関する知識はまだ十分ではありませんが、今後、ACCESSTRADEは、アフィリエイトテクノロジーのトップパイオニアの1つになる可能性が非常に高いと思っています。
Zuyyin:コロナ禍の影響で、多くの人が自宅で過ごす時間が増えた中で、オンラインショッピング、モバイルゲーム、ソーシャルメディアで家族や友人とコミュニケーションをとったりなど、デジタルシフトが加速しています。
特に、コロナ禍に伴うデジタル化の加速に伴い、Eコマース市場が大きく拡大しています。企業はより多くのデジタルマーケティングの可能性を積極的に模索しており、アフィリエイト広告も一つの方法として活用されています。
マレーシアにおけるアフィリエイト市場は、日本、インド、ヨーロッパに比較するとまだ未成熟で、我々より先行してアフィリエイト市場に参入している競合他社から学ぶこともまだたくさんあります。今はまだ困難ではありますが、やりがいのある時期ですね。
デジタルシフトの加速化!特にEコマース市場が拡大
―Eコマース市場拡大要因にはどのようなことが挙げられますか?
Winnie:外出制限や感染リスクがある中で、オンラインショッピングに対する関心がより強まっているといえます。他の要因として、ロジスティクスが改善し、都市部であれば注文から数日以内には商品が届くことや、クレジットカードやオンラインバンキングの普及によりネット決済が便利になっていることが併せて挙げられます
加えて、フードデリバリー系のサービスも活況を呈しています。マレーシアでは、ロックダウンの影響で時期によっては店内飲食が全面禁止されます。もともと外食文化が根強い国であることも後押しを受けて、モバイルアプリを使って簡単に食事を注文できる点が重宝されています。
―ITトレンドについて教えてください
Winnie:マレーシアは、コロナ禍によってデジタルシフトが加速しており、IT需要が高まっています。IT系の求人数が増加しているため、ますます多くの学生がITコースを受講するようになりました。
Zuyyin:コロナ禍でトレンドは大きく変化しました。多くの人たちが、在宅勤務となり、日常生活においてオンラインショッピングなどをすると同時に、オンラインで安定した収入を得るための新しい方法を模索しています。こういった状況から、ITの知識の向上とアプリケーションの成長は、コロナ前より100倍ほどになっています。
―それぞれのお二人の役割について教えてください
Winnie:私は主に広告主に対する営業とキャンペーンマネジメントに携わっています。SAマネージャーであり、キャンペーン数とキャンペーン収益のKPIを設定し、実行しています。
Zuyyin:私はマレーシアとシンガポールの媒体チームを率いて、媒体向けの営業を担当しています。
―マレーシアの「ACCESSTRADE」について教えてください
Winnie:ACCESSTRADE Malaysia は2019年2月よりサービス提供を開始し、以来急速に成長しています。ACCESSTRADE Malaysiaは、広告主、代理店、デジタルマーケティング会社、およびアフィリエイト追跡プラットフォームと連携していて、国内だけではなくグローバルのプログラムを運用。現在、100以上のアクティブキャンペーンがあり、毎月稼働数が増えています。
Zuyyin:媒体は、キャッシュバックサイト、クーポンサイト、価格比較サイト、コンテンツ、メディアバイヤーなど、様々なジャンルで構成され、20,000ほどの登録があります。
―今、どのようなことを強化し、取り組んでいますか
Winnie:今注目されつつあるアフィリエイト広告の認知向上のため、日々変化が目まぐるしいデジタル広告における知識向上やスキルアップに努め、ACCESSTRADE Malaysia の成長に寄与しています。
Zuyyin:私は媒体社に対して、常に最高のサービスを提供することを心掛けています。媒体に幸せになってもらうことが、私たちの成長にも繋がると信じています。
具体的に、パフォーマンスレポートを備えたパブリッシャーダッシュボードや、誰でもアクセスをしアフィリエイトやデジタルマーケティングについて学ぶことができるアカデミーポータル、またディープリンクを簡単に作ったり、PPCの詳しい分析ができる媒体のトラフィック質改善のための機能などを提供しています。
基盤であるネットワークを拡大するとともに、優れたコンサルティングと媒体育成のためのアカデミーやセミナーなどにより、媒体の収益拡大に努めています。
世界で好まれるアフィリエイトプラットフォームNO.1のサービスへ
―今後の目標を教えてください
Winnie:ACCESSTRADEは、すべての広告主と媒体にとって、アフィリエイトプラットフォームでNO.1 にしたいです。
Zuyyin:様々なアフィリエイトプラットフォームがあるなかで、顧客のあらゆるニーズに応えて、ACCESSTRADEを選んでいただけるよう、世界で好まれるプラットフォームの1つにしていきたいです。