2022.12.26
今までのキャリアを生かして、社員一人ひとりが最大のパフォーマンスを発揮できる環境づくりに貢献したい
2022年12月23日株主総会にて承認された新任社外取締役 監査等委員 後藤のインタビューを紹介します。
当社初の女性取締役であり、2人の子育てをしながら監査等委員というキャリアを選択した背景や自身の役割、意気込みを語ってもらいました。
社外取締役 監査等委員
後藤 祥代
―経歴について教えてください。
前職では証券会社で投資銀行業務に従事した後、外資系の化粧品会社に約10年勤めていました。証券会社では資金調達やM&Aといった財務戦略面から企業をサポートし、外資系の化粧品会社ではコントローラーとして、数値分析から事業の意思決定へのアプローチを行い、経営層へ方向性を示す役割を担っていました。また日本のマーケットに対してどう投資すべきかの調査や判断にも関わっておりました。
―キャリアを築かれてきた中で、出産・子育てなど大きなライフスタイルの変化もあったと思います。監査等委員というキャリアを選択したきっかけを教えてください。
自分の出産や子育てのタイミングから、今後10~20年後に自分がどう社会に関わり仕事をしていくかを考えた際、自身のキャリアとして証券会社と事業会社を経験したことから、資本市場との関わりを通じて、企業価値向上にチャレンジできる事業会社を選考しておりました。縁あってインタースペースにオファーをもらい、今までの経験を通して企業価値向上のサポートを担える監査等委員に魅力を感じました。
―インタースペースで社外取締役として働く決め手は何だったのでしょうか。
インタースペースはWEB広告企業の中ではトップ集団、リーディングカンパニーであって、だからこそ事業に興味がわきました。広告費全体は減少する中でWEB広告は成長を続けていますが、広告規制に関しては整備が遅れがちな印象があります。この問題に対して、リーディングカンパニーだからこそ、まだまだできることがあると考えていますし、積極的にフラウドや規制の問題にも取り組まれている点が決めてとなりました。
また私自身、どんな会社で働くかというより、どういった方々と働くかを重視しています。今回就任するにあたって、お互いを尊重しながらフラットに意見を交換できるような企業で働きたいという思いがあり、実際に経営陣とも話をさせていただき、真摯に向き合っていただけるなと感じたことも大きな決め手の一つです。
―仕事と子育てを両立する上で、どのようなことを意識していますか。
前職では2回の産休と育休をとり復帰していますが、なるべく一人で抱え込まず、自分にしかできないという思い込みを捨てるようにしています。頼めることはお願いして、自分にしかできないことを大事にして取捨選択ができるようになったことで、仕事と子育てのバランスが取れるようになりました。
ー今までのキャリアを生かして、どう自身の強みを活かしたいと思われていますか。
唯一の女性役員として新しい視点を持って、意思決定に反映していきたいと考えています。昨今の企業が取り組むべき重要な指標である、女性活躍推進・ダイバーシティ等の取組みに対して、 インタースペースは女性比率が高く、産休育休、復帰率も非常に高いので育児に関する福利厚生や制度が手厚いのでないかと個人的に感じます。一方で、女性管理職比率が低い印象があります。もちろん昇進したいと思う方もいれば、今の働き方が良いと思う方もいて様々だと思いますが、女性管理職の登用を増やすことでロールモデルができれば、今まで以上に理想のキャリアを追求することが可能になり、働き方の選択肢も増えるのではないかと考えています。
実際に私の前職の話になりますが、子育てと仕事を両立しながら働いている女性メンバーが、上司のバックアップやサポートもあり、育休後すぐに、初めてファイナンスのマネジメント職に就かれたことがありました。そういった女性のロールモデルが一人でもできると、後に続く人たちの自信に繋がりますし、私もそれに続くことができた経験があるので、ロールモデルの存在は大事だなと感じています。最初はハードルもあると思うのでサポートが必要だと思っていますが、私自身のキャリアから教育や制度面などへの取り組みを通じて課題解決に向け取り組んでいきたいと考えております。
―最後に一言お願いします。
初の女性役員に就任させていただきましたので、今までの経験を活かして新しい視点を持って、企業価値の向上に向け、経営に反映できるよう精進していきたいと思います。