英語の分数の読み方を覚えよう！「何分の何」の言い方や英語での表記の仕方を解説

Shiho 都内外資系勤務 / ライター

10歳の時に通い始めた英会話教室の影響で英語に興味を持ち、以来20年以上にわたりずっと英語の勉強を続けている。

高校生の時に英語スピーチコンテストで優勝経験あり。語学の有名な某四年制大学の外国語学部英語学科を卒業。留学経験はないながらも、TOEIC L&Rテストでは独学で925点を取得。現在は都内外資系企業にて、日々英語を使いながら仕事をしている。

また、会社員の傍らWebライターとして、英語学習コンテンツの制作にも携わっている。

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計画の進み具合を話す時や食べ物を分ける時、人数を数える時など、全体の「1/3」「4分の3」と分数を使って表す日常的な場面は多いです。
これらの分数表現を、英語ではなんと言い表せば良いのでしょうか？

この記事では、英語で「何分の何」と分数を表す時の表記の仕方や読み方を解説します。
数学で使われる分数にまつわる用語もいくつか紹介するので、この機会に覚えてしまいましょう。

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英語で「分数」をあらわす単語は？

英語で「分数」は「fraction」と呼ばれます。
発音記号は「frˈækʃən（米国英語）」で、読み方は「フラクション」に近いです。
「fraction」は数学用語以外にも使われていて、その場合は「ごく少量、ほんの一部、かけら、破片」などの意味になります。

分数計算で使われる用語である「分母」は「denominator」、「分子」は「numerator」です。
また、「約分する」は「reduce」、最大公約数は「greatest common divisor」と表現します。

整数は「integer」、小数は「decimal」または「decimal fraction」と呼びます。

分数の表記と読み方の違い

英語と日本語における分数の表記と読み方には、いくつかの違いがあります。

日本語では分数を「算用数字」と呼ばれるアラビア数字で表し、漢数字を使うことは通常ありません。
一方、英語ではアラビア数字で表記される場合と、アルファベットでスペルアウトして表記する場合があります。
また、基数のみを使う場合と基数＋序数を使う場合の2種類に分けられます。

基数とはものの数量を表し、「one」「two」「three」と表記します。
一方、序数は順序や順番を表し、「first」「second」「third」と表記します。

さらに日本語では、分数を「分母から分子」の順番で「何分の何」と読みます。
一方、英語では読む順番は逆になり「分子から分母」です。

英語で「何分の何」を表現するには？

では、英語で分数を表記したり発音したりする方法を具体的に見ていきましょう。

基数＋（ハイフン）＋序数

英語で分数を表記する代表的な形の1つは、「基数＋ハイフン＋序数」です。
英語では「分子から分母」と読むので、数量を表す基数部分に「分子」、順番を表す序数部分には「分母」が置かれます。
数はどちらもアルファベットでスペルアウトして表記します。

例えば、「3分の1」なら「one-third」、「4分の1」なら「one-fourth」となります。
ハイフンを付けずに「one third」「one fourth」と書くネイティブスピーカーも多いです。

また、分子が2以上の場合は分母部分の序数が複数形になることにも注意しましょう。
例えば、「4分の3」なら「three-fourths」、「10分の7」なら「seven-tenths」と表記します。

「基数＋ハイフン＋序数」の分数表記を発音する時は、記載されている順番通り「基数→序数」の順で読みます。
通常ハイフンは発音されません。

「half」「quarter」「a」を使う場合

「基数＋ハイフン＋序数」の表記では、「2分の1」や「4分の1」を表す場合に序数ではなく「half」や「quarter」を使う場合が非常に多いです。
「2分の1」は「one-half」、「4分の1」は「one-quarter」となります。
分子が2以上の場合は分母部分が複数形になるので、「half」は「halves」、「quarter」は「quarters」に変化します。

また、分子が1の場合は「one」ではなく「a」が使われることもあります。
「2分の1」なら「a half」、「4分の1」なら「a quarter」、「5分の1」なら「a fifth」です。

数字＋スラッシュ＋数字

主に文章の中で分数を記載する場合には、「数字＋スラッシュ＋数字」の形も使われます。
数字部分に使われるのは、どちらもアラビア数字です。

初めの数字部分には「分子」、2番目の数字部分には「分母」が置かれます。
例えば、「3分の1」なら「1/3」、「5分の1」なら「1/5」、「4分の3」なら「3/4」と表記します。

基数＋over＋基数

比較的数字が大きく複雑な分数を英語で表現する際には、「基数＋over＋基数」という形が使われることがあります。
初めの基数部分に置かれるのが「分子」、2番目の基数部分に置かれるのが「分母」です。
基数はどちらも、アルファベットでスペルアウトして表記します。

例えば、「10分の7」なら「seven over ten」、「5分の15」なら「fifteen over five」です。
口に出して発音する際は、記載されている順番通り読み上げます。

「基数＋over＋基数」は複雑な分数を表現する時に使われやすいですが、日常会話の中で簡単な分数を表現する時にも使えます。

基数＋divided by＋基数

「over」ではなく「divided by」を使って、「基数＋divided by＋基数」の形で分数を表現することもできます。
例えば、「4分の1」なら「one divided by four」、「3分の2」なら「two divided by three」です。

「divided by」は数学用語で、割り算の記号「÷」を意味します。
結果的に、分数の表記にもよく使われる表現になりました。

英語の分数表現を使った例文

ここまでで紹介した英語の分数表現を例文を使って覚えましょう。

例文：I cut up a whole cake and ate one-fifth of it myself.
意味：ホールケーキを切り分けて、5分の1は自分で食べました。

例文：I haven’t even finished two-thirds of the assignment that’s due tomorrow.
意味：明日締め切りの課題は、まだ3分の2も終わっていません。

例文：My mother always puts about one-half teaspoon of sugar in her coffee.
意味：母はいつも、ティースプーン2分の1程度の砂糖をコーヒーに入れます。

例文：The project is already three-quarters complete.
意味：プロジェクトはすでに4分の3が完了しています。

例文：Two over three of my studying time in the U.S. has passed.
意味：アメリカでの留学生活も3分の2が過ぎました。

例文：He spends one divided by three of his monthly salary on food.
意味：彼は月給の3分の1を食費に使っています。

まとめ

この記事では、「1/3」「4分の3」など「何分の何」を表現する英語表記や発音を解説しました。
分数を使って表現する日常的な場面は意外に多くあるので、いざと言う時に混乱しないようしっかり覚えて使えるようにしておきましょう。