英語で「キャリーバッグ」は何と呼ぶ？「旅行カバン」「キャディバッグ」の言い方も紹介

Shiho 都内外資系勤務 / ライター

10歳の時に通い始めた英会話教室の影響で英語に興味を持ち、以来20年以上にわたりずっと英語の勉強を続けている。

高校生の時に英語スピーチコンテストで優勝経験あり。語学の有名な某四年制大学の外国語学部英語学科を卒業。留学経験はないながらも、TOEIC L&Rテストでは独学で925点を取得。現在は都内外資系企業にて、日々英語を使いながら仕事をしている。

また、会社員の傍らWebライターとして、英語学習コンテンツの制作にも携わっている。

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「キャリーバッグ」や「キャリーケース」は、キャスターが付いていて重量があっても転がして持ち運べるので旅行に出かける時にとても便利です。
ですが、この「キャリーバッグ」「キャリーケース」という名称は英語圏でも通じるのでしょうか？

今回は、「キャリーバッグ」「キャリーケース」を指す英語の名称を紹介します。
海外旅行や出張に出かける時のために、持っていくバッグの名前をしっかり言い分けられるようになっておきましょう。

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「キャリーバッグ」「キャリーケース」は通じない？

結論から言うと、「キャリーバッグ」「キャリーケース」は英語圏では通じません。
一見すると「キャリーバッグ」は英語で「carry bag」、「キャリーケース」は「carry case」と綴りそうに見えますが、実はどちらも和製英語なのです。

英語には「carrier bag」という名称ならありますが、こちらはキャスターの付いていない大きな買い物袋を指します。
旅行に持っていくキャスター付きの「キャリーバッグ」という意味では使えないので注意しましょう。

「キャリーバッグ」を英語で言うと？

それでは、日本語で言う旅行用の「キャリーバッグ」や「キャリーケース」を指すにはどんな英語を使ったら良いのでしょうか？

まず、旅行の際に持ち運ぶバッグやカバンは英語で「suitcase」と表現するのが一般的です。
日本でも「スーツケース」とカタカナ語になっています。

また、「travel bag（旅行カバン）」「luggage（旅行カバン、手荷物）」と表現することもあります。
アメリカ英語では、「luggage」ではなく「baggage（旅行の手荷物、携行品）」を使うことが多いです。
「luggage」や「baggage」は、スーツケースやリュックサック、ハンドバッグなど荷物類ならなんでも指すことができます。

「carry-on bag」「carry-on baggage」は、飛行機で旅行に出かける時に機内に持ち込める「機内持ち込み手荷物」のことです。
「carry-on」は形容詞で、「（荷物が）機内に持ち込める」ことを意味します。
一方「luggage」や「baggage」と言うと一般的に「carry-on bag」よりも大きく、搭乗カウンターで預ける荷物の方を指す場合が多いです。

搭乗カウンターで預ける荷物は「check-in baggage」と呼ぶこともあります。

「キャスター付きキャリーバッグ」は何と呼ぶ？

前述した「suitcase」などの名称は、「キャスターの付いた」キャリーバッグやキャリーケースを指すとは限らない点に注意が必要です。

では、キャスターが付いていてゴロゴロと移動できるバッグをあえて表現したい場合はどんな名称を使うのでしょうか？
英語圏で使われている名称をいくつか紹介しましょう。

trolley suitcase / rolling luggage

よく耳にするのは、前述の「suitcase」や「luggage」を使った「trolley suitcase」「rolling luggage」という表現です。
「trolley」は荷物を運ぶための「台車、カート」を、「rolling」は「回転する、回転式の」を意味します。

また、「trolley case」「roller bag」という表現も使われています。
「roller bag」は、キャスターと伸縮可能な持ち手が付いた旅行用バッグの名称です。

wheelie bag

キャスターで移動できるバッグのことを、「wheelie bag」や「wheeled bag」と表現することもあります。
「wheelie」は「車輪の、車輪が付いた」、「wheeled」は「車輪の付いた、車輪で動く、輪の」という意味の形容詞です。

いろいろなカバンの英語名を覚えよう

「キャリーバッグ」や「キャリーケース」の英語名を覚えたところで、日常的に使う他のバッグの名称も確認しておきましょう。

リュックサック

背中に背負うタイプの「リュックサック」は、「rucksack」や「backpack」と呼ばれます。
「rucksack」は本来ドイツ語でしたが、イギリス英語でも使われるようになりました。

一方、アメリカ英語では「backpack」の方が一般的です。
小さめの「backpack」は、「knapsack」とも呼ばれています。

ハンドバッグ

主に女性が持ち運ぶための手持ちカバン「ハンドバッグ」は、英語では「handbag」です。
アメリカ英語では、「purse」という名称も使われます。
「ハンドバッグ」の中でも、持ち手や紐がなくフォーマルシーンで使われやすいバッグは「clutch bag」「clutch purse」と呼ばれることがあります。

イギリス英語では、「purse」は「財布、小銭入れ」を意味することが多いので注意しましょう。

キャディバッグ

主にゴルフをする時にクラブや小物を持ち運ぶ「キャディバッグ」は、英語で「caddie bag」と表現します。
「caddie」は、クラブを運んだりしてゴルファーの世話をする人を指す名詞です。

他に、「staff bag」や「tour bag」という名称も使われています。

ビジネスバッグ

ビジネスシーンでPCなどの電子機器や小物類を入れて持ち運ぶ「ビジネスバッグ」は、英語で「workbag」と呼ばれています。
また、取っ手が付いた書類を入れる手提げバッグは「briefcase」または「attache case」です。

「briefcase」「attache case」は、日本でも「ブリーフケース」「アタッシュケース / アタッシェケース」とカタカナ語で使われています。

学生用バッグ

肩から掛ける紐とフラップ（ふた）の付いた、教科書やノート、小物などを入れるバッグは、英語で「satchel」です。
主に学生たちが使うので、「satchel」は「学生用バッグ、通学カバン」を指すことが多いです。

単純に「ショルダーバッグ」を指す場合は「shoulder bag」と呼ばれます。
また、「メッセンジャーバッグ」はショルダーバッグの一種で、英語の名称は「messenger bag」です。

トートバッグ

口が大きめで持ち手が2つある手提げバッグ「トートバッグ」は、英語で「tote bag」と呼びます。
「tote」は動詞で「運ぶ、背負う」という意味です。

「tote bag」は、アメリカ英語でよく使われる名称です。

ボストンバッグ

膨らみのある形で持ち手が2つ付いた「ボストンバッグ」は、英語で「barrel bag」や「gym bag」などと呼ばれます。
「barrel」は「樽」のことで、バッグの形状が樽に似ていることから名付けられました。

「ボストンバッグ」は和製英語で、英語圏では通じないので注意しましょう。

ビニール袋

スーパーなどで食品を詰める「ビニール袋」は、英語では「plastic bag」や「plastic shopping bag」と呼ばれます。
「透明なビニール袋」という意味で「clear plastic bag」という名称も使われています。　

まとめ

今回は、「キャリーバッグ」「キャリーケース」を指す英語の名称について、キャスターの有無での表現の違いも併せて紹介しました。
旅行や出張に行く時に持ち運ぶバッグだけでなく、「リュックサック」「ビジネスバッグ」など日常的に使うバッグの名前も覚えて使えるようにしておきましょう。